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学生賞
 
14回千葉県建築学生賞を終えて

2002年3月8日
千葉県建築四会連絡協議会 座長  宇野武夫

 千葉県建築四会学生賞も14回目となりました。改めて関係者の皆様方の御支援・御協力に
感謝いたします。
 今回は、千葉大に新設された都市環境システム学科と、千葉工業デザイン学科が初参加され
5大学9学科18作品となりました。昨年に続き、新たな時代の建築や都市について学生や市民と
ともに考えたいと「明日の建築家達と今日の建築家達」という視点で企画しました。

 「明日の建築家達」は、会場の津田沼サンペデック・センターモール・イベント広場で公開審査会
を行い、夕方には賞が決定し作者名、大学名が公表されました。展示場所と審査の順番は
作品数が増えたため1、2階を使用し、場所による不公平さをなくすために「くじ」により決めました。
審査会場では熱心な学生の説明に感心して見守る他大学の学生や多くの市民の姿が見られました。
また、同会場で子供達を対象とした「図形づくりを楽しもうPart3」を昨年に引き続き開催し大盛況でした。
今回は各学科より2名の学生協力者をお願いし作品のみまわりと子供たちに混じりポリドロンづくりに
協力を頂きました。
 高校生展示コーナーは、住宅、美術館、図書館等の作品の他、歴史的な建築の実測模型や
姫路城の模型が展示され市民の高い関心を集めていました。また、県立美術館に展示された
総合技術コンクール(建設製図部門)の受賞作品が展示されました。

 「今日の建築家達」は、今回新たに企画された大学研究室コーナーに、住宅、美術館のコンペ作品、
まちづくり作品や健康、緩和ケア―等の研究作品、新設された学科の紹介等が展示されました。
会員作品コーナーは、市民生活に近い住宅、公共施設、障害者施設、神社等の会員作品を展示し、
建築相談コーナーでは、連日2名の各担当者が相談に当たりました。
 変革の時代に、新たに大学を卒業する学生諸君には大変厳しい時代です。信用の代表格であった
銀行の不安、一部上場企業の退場、ゼネコンの再編・淘汰等大きく変化しています。
学生諸君にはこれを不安としてみるのではなく新たなチャンスであると考え、新しい時代に挑戦して
ほしいと思います。

 終わりに、今回の展示会開催に厳しい経済環境の中で協賛を頂いた、津田沼サンペデック、
太陽工業、千葉コクヨ、東京電力、東京書籍、京葉ガス、大多喜ガス、東京ガス、千葉ガス、
千葉県耐震判定協議会、日本建築学会関東支部千葉支所の皆様に心より御礼申し上げます。
また、年度末の多忙中、学生賞に協力を頂いた四会連絡協議会各会担当者に感謝いたします。

 
13回千葉県建築学生賞を終えて

2001年3月20日
千葉県建築四会連絡協議会 座長  宇野武夫

 千葉県建築四会学生賞も13回目となりました。改めて関係者の皆様方の御支援・御協力に
感謝いたします。
 今年度より、昨年オブザーバー参加された日大理工学部交通土木工学科デザイン研究室と、
以前から参加希望のあった東京電機大学工学部建築学科が初参加され7学部14作品となりました。
 今回は、21世紀最初の学生賞展示会です。新たな時代の建築や都市について学生や市民とともに
考えたいと「明日の建築家達と今日の建築家達」という視点で企画しました。

 「明日の建築家達」は、会場の津田沼サンペデック1階センターモールイベント広場で、
公開審査会を行い、夕方には賞が決定し作者名、大学名が市民や報道機関に知らされました。
周囲では感心して見守る市民や他大学の学生の説明に聞き入る熱心な学生の姿が見られました。
 又、同会場で子供達を対象とした「図形づくりを楽しもうPart2」を昨年に引き続き開催し大盛況でした。
日大川岸研究室の学生によるポリドロンの大作がステージ上で製作され、その隣では
敬愛高校加倉井先生の指導による「薬師寺の塔」の模型づくりが市民の関心を集めていました。

 「今日の建築家達」は、2階吹抜け周囲に四会の紹介、市民生活に近い住宅を中心とした作品や
公共施設、保存、耐震改修等の四会会員作品を展示し、様々な建築的な相談にお答えできる
建築相談コーナーを設け、連日4名の各会担当者が1、2階に分かれて情報交換や市民との交流を
図りました。

 時代が大きく変化している中で、私共の建築界では保証、検査、保険、確認申請、建築家資格、
継続教育等多くの話題が論議されております。
 この機会に、住宅の改造、新築、耐震診断、耐震改修、バリアフリー、商業建築や公共施設等を
通してのまちづくり等、多様な問題に気軽に相談できる会員が広範な地域で幅広い活動をしていることを
多くの人々にお知らせしたいと思います。又、新しい時代に社会から必要とされる建築家像を市民と
共に考え、同時に学生諸君に多様な建築家の姿を示し進路の参考にしてもらいたいと考えています。

 今回の展示会開催に厳しい経済環境の中で協賛を頂いた、津田沼サンペディック、太陽工業、
千葉コクヨ、東京電力、東京書籍、京葉ガス、大多喜ガス、東京ガス、千葉ガス、千葉県耐震判定協議会
日本建築学会関東支部千葉支所の皆様に心より御礼と感謝を申し上げます。
 又、年度末の多忙中、会員作品の募集・展示等に御協力を頂いた四会連絡協議会各会担当者の
ご努力に感謝申し上げます。

 
審査講評(総評)

2000年3月20日
審査委員長  宇野武夫

 千葉県建築四会学生賞も回を重ね今回で12回目となりました。ここに改めて各関係機関・各大学の
御協力に感謝を申し上げます。
 今年度の作品は、都市の再生・歴史と文化・港や空港等をテーマとした作品が見られ、
世紀末で大きな変革期の社会情勢が敏感に学校内にも入り込んでいるのだと感じました。
 1次審査は、11時より展示会場である津田沼サンペディックのセンターモールでの公開審査です。
四会役員と学生により展示された作品パネルと模型の前で15分の時間を与えられた学生諸君が
熱のこもったプレゼンテーションを行い審査員共々初めての試みであり心地よい緊張感の中で
終了しました。各作品ともさすがに学内で選ばれた優秀な作品でどの作品が金賞に選ばれても
おかしくないと感じました。学生の説明中に熱心に聞いていた市民から学生に応援の声がかかる場面
などがあり大いに審査員の頭を悩ませました。

 1次審査の結果、高得点を得たC,D,Iの3作品、次に評価の高いJ,Hの上位5作品と
10点評価のあるEの6作品が2次審査に進みました。2次審査ではIの「セトモノメモリアル」が歴史的な
時間軸の中で発掘場自体を展示空間として市民に開放し、採掘終了後はエメラルドグリーンの湖上に
浮かぶメモリアルとする作者の見事な計画に審査員一同の票が集まり金賞に決定しました。
銀賞に決まったのはCの「船橋漁港蘇生計画」、銅賞に決まったDの「FACES」の2作品は審査員の
高い評価を受けていましたが今一歩及びませんでした。Jの「SHIMANAMI COLLEGE」、Hの
「infiltration〜21世紀の横田空港」の2作品が特別賞に選ばれ他の5作品は奨励賞が決定しました。
 各賞が決定した時点で事務局より大学名と個人名が発表され審査員も初めて作者が解りました。
各作品の批評については審査講評をお読みください。

 オブザーバー参加された日大理工学部交通土木科デザイン研究室の作品は、現在の社会における
様々な問題を細分化された既成の分野だけでは解決できないことを私たちに教えてくれました。
建築と土木が堺を越えて相互に関わり総合的な都市環境としての視点を持つことの大切さを
感じました。できれば次回から間口を広げ多くの学生諸君の新鮮な提案を楽しみにしたいと思います。
学生諸君の卒業後の活躍に期待すると共に、大学各位には来年も優れた作品を御提出くださるように
お願いいたします。

 昨年に続き出展を頂いた高校関係者に申し上げます。第12回千葉県建築四会学生賞展示会に
出展・御協力頂き、ここに改めて御礼申し上げます。
 展示された高校生の作品は、住宅、歴史的建造物の実測、模型等です。高校3年間の短い時間に
よく学習をしていると感心を致しました。高校生諸君が活躍するステージは21世紀であります。
しっかりと勉強をして新しい時代を切り開く人材に成長されることを望みます。
第12回 津田沼サンペディックセンターモールでの公開審査風景    第12回公開審査風景

第12回 津田沼サンペディック
センターモールでの公開審査風景

第12回 公開審査風景

第12回募集要項(1999年12月)
 当学生賞は、関係各位のご協力により年々充実し今年度で第12回を迎えることになりました。
昨年同様に各審査員のプロフィール「建築家カタログ」を示し学生諸君や、大学関係者に地域で実際に
活躍している建築家・建築技術者の姿を紹介します。また、今回は、昨年まで行われていた大学の
製図室をお借りしての審査は取りやめて、展示会場である津田沼サンペディックに直に作品を持ち込み、
一般市民を前に公開審査をしたいと考えております。学生諸君は作品提出後、展示会場に展示された
作品の前で市民や審査員に向けて自作の作品説明を行います。短い時間ですが審査員との質疑応答も
あり作者である学生諸君と審査委員の交流・相互理解を図りたいと考えております。これにより、
公開審査の実現、作品保管期間の短縮、作品移動の軽減等ができました。初めての試みであり次回に
向けて更によい方向にしたいと思いますのでよろしく御協力をお願いしたいと思います。
 
審査講評(総評)

1999年3月22日
審査委員長  宇野武夫

 千葉県建築四会学生賞も回を重ね今回で11回目となりました。ここに改めて各関係機関・各大学の
御協力に感謝を申し上げます。

 建築設計界が千葉県の建築文化向上に貢献することを目的として、次代を担う設計者の教育機関
である地元大学との交流を図り、各年度の優秀卒業設計に対する表彰制度を創設したのが1988年で
昨年記念すべき第10回千葉県建築四会学生賞を無事終了して一応の区切りとなりました。
 反省会の席で大学側より公開審査の申入れと、出展できる参加校の幅を広げてほしい旨の要望が
ありました。検討した結果公開審査に代わる方法として、四会の紹介をするとともに、各審査員の
「建築家カタログ(プロフィール)」を作成し建築家としての活動を学生諸君や関係者に公開することに
しました。また、参加校を広げる件は次回(12回)に向けて現在検討中です。
桜井座長・審査員共々新たな気持ちで20回に向けてさらに魅力ある学生賞にしていきたいと考えて
おりますので皆様の御支援・御協力をよろしくお願いいたします。

 今年の審査は、昨年同様日本大学生産工学部4号館の製図室を審査会場にお借りして午後1時より
各会代表の8人の審査委員により始められました。審査に先立ち審査会のスケジュールと審査方法の
確認をした後に第1次審査に入りました。審査会場には、前回の座長である麓(ふもと)設計管理協会
副会長と事務局の矢内女史が作品の受取をし、日大川岸先生の研究室の御協力により図面・模型の
作者名と学校名を解らないようにマスク掛けをして整然と審査しやすく配置されていました。
今回は4大学5学部から合計9作品の応募がありました。いずれの作品も各大学で選考された
優秀作品であり十分に見応えのある作品でした。

 1次審査を終え、中間討議に入りました。各委員が審査要項に基づき6〜10点を2票ずつ持ち
各々の作品に配点をしました。今回は9作品であるため6点を1票としました。
 審査の基準は特に設けず各委員の評価基準にゆだねることにより幅の広い見方ができる良さを
優先させました。点数を集計する前に審査員全員が全作品に対して、評価の理由説明をした後に、
各作品に対する評価についての協議に入りました。特に6点を配点した作品に対する評価説明と
なぜ10点の評価をしたかについて十分に協議をしました。
他の審査会でよく行われる各審査員が推薦する作品を数点選ぶ方法と異なり全ての作品に配点する
この審査は、いずれも高い評価を受けての作品ばかりで順位をつけ難く審査員の頭を大いに
悩ませました。10点以外は全て9点でもよいのではないかという意見がありましたが審査要項とおり
配点をしました。
 審査の結果は、上位5作品と10点の評価を得た1作品の計6作品が2次審査に進むことに
なりました。

 2次審査は、3時30分より上位6作品に対して行われ、審査員は6〜11点の票を各1票持ち審査に
入りました。A(早川君)のオープンスタジオ、B(都祭君)の寺院建築、D(松本君)の三池炭鉱を
テーマとしたコントラスト、H(川島・栗太君)の新木場再活性化計画、I(斉藤君)のドロップイン水海道市
商店街再興計画等の作品評価をめぐり様々な意見があり評価が分かれました。E(大野君)の
淀屋橋ターミナル計画は、明るく分かりやすい計画であり審査員全員から高い評価を受けていました。
 2次審査の結果を各委員各作品に配点をした後に、評価の分かれた作品に対して委員間の協議を
しましたが、多様な評価があることの方が大事であるとの認識から敢えて評価をまとめることは
しませんでした。その後集計をした結果、E(大野君)が金賞、B(都祭君)が銀賞、H(川島・栗太君)が
銅賞、D(松本君)、I(斉藤君)が特別賞、A(早川君)は惜しくも奨励賞となりました。
各賞が決定した時点で事務局より大学名と個人名が発表され審査員も初めて作者が解りました。
各作品の批評については審査講評をお読みください。

 今年は全体的に世の中の暗さを反映してか、スケールも小さく現実的な作品が多いように感じました。
一部上場会社の倒産や、銀行、ゼネコン、設計事務所等大人の世界の元気が感じられないことが
少なからず学生諸君にも影響し、今回の卒業設計にも現れているように感じられ、学生らしい夢のある
作品が少なく残念に思いました。
 建築家は、他の純粋な芸術などの分野と異なり、自分以外の人や社会からの求めにより初めて
建築が可能となります。若いうちから誰にでも解りやすい図面や文章の表現を身につけておきたいと
思います。学生諸君の卒業後の活躍に期待をしたいと思います。

 審査を終えて各大学での教育方針の違いや、目指すところの詳細な違いは解りませんでしたが、
将来建築家を志す学生諸君の4年間の集大成であり夢でもある卒業設計を楽しませてもらい、
また、若いエネルギーを十分に感じることが出来ました。大学各位には来年も優れた作品を
御提出くださるようにお願いいたします。

 特別出展を頂いた高校関係者に申し上げます。第11回千葉県建築四会学生賞展示会に
出展・御協力を頂き、ここに改めて御礼申し上げます。
 展示された高校生の作品は、幼稚園、図書館、集合住宅、住宅、ホピーハウス、歴史的建造物の実測、
模型等です。高校3年間の短い時間によく学習をしていると感心を致しました。隣に展示された
4年先輩のお兄さんたちが、みなさんの作品を見てうかうかしていられないと思うことでしょう。
若いうちから建築に目覚め、建築家を志すことは大事なことです。人生は長いようでそう多くの時間はなく
建築家は生涯勉強です。自身の可能性を信じて能力開発を怠ることなく努力すれば不可能なことは
ないと思います。現在の日本では、教育制度や建築士制度、建築家資格制度等の他、他の分野の
様々な制度が新たな枠組みを求めて変化をしております。高校生諸君が活躍するステージは
21世紀であります。しっかりと勉強をして新しい時代を切り開く人材に成長されることを望みます。
第11回 審査風景 日大生産工学部4号館製図室にて 第11回 審査風景 日大生産工学部にて 第11回 津田沼サンペディックセンターモールでの展示会

第11回 審査風景
日大生産工学部4号館製図室にて

第11回 審査風景
日大生産工学部にて

第11回 津田沼サンペディック
センターモールでの展示会

第11回募集要項
 当学生賞は、関係各位のご協力により年々充実し今年度で第11回を迎えることになりました。
今回は各審査委員のプロフィールを示し学生諸君や、大学関係者に地域で実際に活動している建築家・
建築技術者の姿を紹介します。時代の大きな変革の中で、地域社会の中で求められる建築家・
建築技術者も揺れ動いております。当然大学での教育の内容や、必要性、目的、定員等を含めた
総合的な視点が求められることになると思います。新たな視点で、地域の四団体と学校関係者の交流を
計りよりよい地域社会の創造と、学生諸君に夢と希望のある社会の創出に努めたいと思います。


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