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ヨルダン・ペトラ遺跡・エルサレム・ドバイの旅
 
  新建千葉の皆様、ご無沙汰をしております。
この度中安さんから海外研修の報告のお話をいただき、せっかくの機会ですから思いつくままに感想を報告します。 12月4日夜10時成田発エミレーツ航空で12時間程韓国・中国上空を飛び現地時間朝4時にドバイ空港に到着。
乗り換えて7時にペルシャ湾・サウジアラビア上空を飛びヨルダンのアンマン空港に9時到着。(時差は6・7時間)朝早いドバイ空港はとても広くこの時間でも多くの旅人や空港で働く人を見かけ、飲食店や土産物屋も営業していた。
ドバイの離陸の瞬間に翼の向こうにドバイの現実が一瞬見える。世界一高いタワー、海に浮かぶ円形の人工島、世界をイメージした工事中の人工島、1直線に並ぶ2棟のドバイ空港ビル、ドバイの運河、港、高層建築群等写真を撮るのに忙しかったがとてもよい瞬間でした。天気とタイミングの良さがなければ見られない幸運に感謝である。本当に飛行機という乗り物はありがたい。飛行機の窓から地上を見ている時間は私にとっては、最高の時間であり旅のもっとも魅力の一つである。


 ○ヨルダン
ヨルダンに向かう機中から見るサウジアラビアの地上にはコンパスで描いたような大小の円形が地表一面に広がっている。
人口緑化か油田の掘削跡かはわからない?延々とつづく砂漠の中の人工的な風景である。アンマン空港はRCドームの傘のような建築で現在増築工事中(写真)。強い日差しを避けるデザインが印象的である。

ドレスデン
アンマン空港 
増築工事中

バスの車窓から見るアンマンの街は石造の建築群が盛り上がり、丘ができているような印象である。
緑が少なくイスラム教のミナレットが天高くそびえている。住宅はRC柱の間にブロックを積み、屋上スラブの上に増築予定風の柱が立ち上部に数本の鉄筋が空に向かって伸びている。外壁は近くで採れる石材を使用しているようで殆んど地表と同じような色調である。
アンマンからヨルダンを南北に結ぶ国道1号線をペトラ遺跡に向かいバスで南下した。見渡す限り何もない岩交じりの砂漠地帯で所々大小の石を退かし農地化する準備が感じられる。よく観察すると井戸水を配管されたところに緑が見える。
ヨルダンでは飲酒の習慣が無い様でビール等のアルコール類が売られていない、宿泊するホテルにはあるだろうと思っていたがなく近くを散歩して数軒

の店でさがしたがあるのはノンアルコールビールだけである。びっくりしたことは、ヨルダンの空港より現地ガイドの他にヨルダンの警察官がバスに乗車し私たちと同行した。「VIP扱いだね」等の冗談を言っていたが、国道途中の検問所もフリーパスで見学先もスムーズに進み安心感があり感謝である。若いハンサムな青年で行く先々で人々と笑顔で話しているのが印象に残っている。


○ペトラ遺跡
ホテルのテラスから見るペトラ遺跡は、朝日に照らされ険しい山並みがはっきりとわかる。
今日は終日ペトラ遺跡の見学である。バスで谷を下り遺跡の入口についた。世界遺産らしく観光客を受けいれる用意ができている。新しい資料館のわきを抜け砂利道を下ると左右に大きな岩山が迫り洞窟が見える。道はだんだん細くなり曲がりくねり岩山のスリットの底を歩くスリットの壁は赤い石模様が美しい。通路の両側には壁伝いに落ちてくる雨水を受ける石をくり抜いた樋が水平に走る。しばらくすると細いスリットの正面に朝日に照らされた赤く輝く神殿が見えてくる。前の広場では大勢の人々が驚きの表情で神殿を見上げている。こんな狭い通路の奥にこんなに大きな石造(岩をくりぬいた)建築があるなど想像をしていなかった。更に進むと岩山をくり抜いた墓地や王家の墓と呼ばれる墓の集合住宅風の岩山がある。谷の開けた広い場所には、東西軸の両側に円柱の立つ大通り、凱旋門、広場等の都市施設が造られた遺跡がある。どうやらここがこの古代都市の中心部らしい。足元が砂地で歩きにくい道をここまで歩いてきて、ちょうどお昼になり木陰のあるレストランで赤のグラスワインを注文し昼食となる。
更に奥の岩山のきつい階段を上り小広場に出ると背面に神殿が現れ、その大きさ正確さ西日を受け輝く神殿の荘厳さに驚く(写真)。途中の石段に1ドル1ドルと言って土産物を売る女性の姿が目立ち、その周囲に子供たちがいた。頂上まであとをついてきたムハンマド君から1ドルの絵葉書を買うと彼は喜んで私のカメラで私を写してくれた。彼は澄んだ良い目をした少年であった。この子の将来を考えると、人間は生まれた地球上の場所により大きな違いがあると改めて考えてしまう。私たち建築家はその地域でその場所で出来ることをするしかないと思いながら現実をみる。

UIA大会
神 殿 


○死海
ペトラ遺跡から国道1号線を北上し、途中西の方向に向かい箱根か阿蘇の山並みを走っているかと思うような曲がりくねった道を、海抜0m地点を超えて海抜マイナス4百mまで下るとそこに死海があった。海水面が毎年低下しているそうで、ビーチの砂浜から海面までの距離が長く感じた。
2月でもこの場所は暖かく海水パンツで海に入れた。水温も冷たくなく、海水は本当にしょっぱく体は簡単に浮いてしまう(写真)。海の底は粘っこい泥が足の指先の感触に残る。泥を肌に塗るとよいとのことで全身に塗ったら真っ黒な人間になった。このホテルのビーチはきれいに整備され複数のプールでは子供たちが楽しそうに泳いでいる。とても良いスパリゾートである。このホテルのレストランでビールとランチを食べイスラエルの国境に向かう。

TV塔よりブランデンブルグ門方面を見る


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